特性に応じた学びのスタイルの確立をめざす学習支援研究
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特性に応じた学びのスタイルの確立をめざす学習支援研究

 

多様性が認められ,個人のオリジナリティが尊重される現代社会においても,学校現場ではいまだに「みんなと一緒」を求められることが多くあります。しかし,自分の椅子に座って授業を受けなければならない,黒板の文字をノートに書き写さなくてはならない,教科書を何度も音読しなければならないなど,教室の「普通」を守ることに困難を抱え学校になじめない子どもが多く存在します。彼らが問題なのではなく,学校での学び方が彼らに適した学び方とマッチしないだけなのです。

 

私たちは,学習に困り感を抱える子どもたちに対して,それぞれの特性に適した学び方を発見する(FInd your LEarning Style:FILES)ための研究を行ってきました。個別の読み書きの流暢性検査(URAWSS)や通常学級内での比べるテストを通して,読み書き計算といった「自然に習得できる」と考えられるスキルの習得が困難な子どもたちを把握し,タブレットPCや電卓などのテクノロジーによって読み書き計算を代替することがどのような学習の効果を生み出すのかを検証しています。

さらに,読み書き計算を代替したうえでの作文や読解,算数文章問題などの高次の学習を支援する方法を開発し実践しています。学校教員と連携して,読み書き計算にかかわる宿題の改革もめざしています。

 

教育にかかわるときには,AIが台頭する現代で子どもに身につけさせたい知識やスキルは何か,提供する学びの本質はどこにあるのかを常に念頭におくべきだ考えています。教室内の子どもたちそれぞれが自分にあった学び方でそれぞれの学びを追求することで,真のインクルーシブ教育が実現するのではないでしょうか。

 

教室の学びに多様性を。

Let’s find your own learning style with us!