ABOUT

LEARNの誕生について

2014年から異才発掘プロジェクトROCKETを展開し、不登校など学校に馴染めない子どもの新しい学びのあり方を社会に発信して来ましたが、2021年6月より新しいプログラムに移行することになりました。
この期間、不登校に対する社会の見方は大きく変化し、彼らが学ぶ場も充実してきました。また、ユニークな才能についても注目されることが多くなり、様々な支援プログラムが生まれています。「突き抜けた」「才能のある」「能動的で」「志のある」子どもに関しては異才発掘プロジェクトROCKETを通して救われた部分もあるかもしれません。多くの方々からROCKETへのご支援をいただきました。それはROCKETのポリシーが、社会がポジティブに捉える特性を伸ばすものだったことが大きいと感じています。
しかし、この「志」や「突き抜けた才能」を持つ子どもを発掘し、自己責任で前に進めという教育は、その一方で、「自分は他の子に比べて突き抜けてないからダメだ」と思う子どもを生み出し、彼らを苦しめるようになってきたのも事実です。突き抜けている事だけが素晴らしいことではありませんが、ユニークさを強調したが故に、普通であることがダメであるかのように捉える子どもが出てきてしまいました。また、ROCKETに選ばれることを目標にする子どもも出てきました。つまり、メリトクラシー(業績・能力主義)を批判しながらROCKETがメリトクラシーの罠にはまったわけです。
現実には、役に立たないことをやり続けて評価されていない、何をしていいか分からず引きこもっている、障害が重度で意思が表出できない多くの子どもたちは参加できない状況でした。今も彼らの多くが、またご家族も、大きな不安を抱えています。我々は、意欲がなくても、際立つ才能がなくても、障害による様々な困難があっても、子どもが自己否定せず、自信を失わず学べる社会を理想としたのですが、ROCKETという看板が一部の子どもには重荷であり、また無関係に思わせるものでした。それがROCKETの看板を降ろす理由です。
突き抜けとは違う道があってもいいと思います。平凡でもいいのです。今は志がなくてもいいのです。
「一人が好き」「あまり喋らない」「こだわりが強い」「自信過剰」「障害による困難がある」といったこれまでネガティブに捉えられてきた特性も私たちは愛すべき特性だと思います。
ユニークで突き抜けていることは一つの素晴らしい才能です。勉強ができて、協調性もあり、オールマイティな子も素敵です。我々は引き続きそんな子どもたちも応援していきます。
結局はそれぞれがそれぞれの個性を発揮して生きられる場を創造する必要があるのです。ROCKETだけでなく、これまで研究室にあったその他の学びの場も統合した新しい学びの場がLEARNです。