特性に応じた学びのスタイルの確立をめざす学習支援研究
バーチャル先端研公開 – 保護者セミナー –

バーチャル先端研公開 – 保護者セミナー –

例年梅雨入り直前に開催されてきた「先端研公開」。本年はリアルな公開を見送って、オンラインでの開催となりました。
FILESでは2020年6月6日に「保護者のための学習相談会:読み書きが苦手な子どもがタブレットで楽しく学ぶには」と題して、オンラインセミナーを開催しました。



首都圏外からの参加が多く、オンラインだと参加しやすい、などの声が多く届けられました。
相談対象は小学校高学年が最も多く、次いで小学校低学年でしたが、中学3年生の相談も多くありました。
実際の学習に関する困りごとでは、読み困難が最も多く、次いで書き困難、読み書き困難でした。
また、その他学習に関する様々な行動の問題が寄せられました。
事前の要望としては、それぞれの困難の学習方法と、ICTの学習への利用方法など、次いで、学校への働きかけの仕方や、支援の方法に関する事項となりました。
今後のイベント等への要望として
・オンラインでのイベントの増加
・当事者向けのイベント(オンライン、オフライン問わず)
・子供と一緒に参加できるイベントの開催
が多く寄せられ、中でも、当事者向けのイベントについては
・傾向別
・学年別
に開催を希望する声が見られました。

今回のイベントに参加した保護者の皆様からは


とてもわかりやすく説明して頂いて、参考になることがたくさんありました。
ありがとうございます。
いろんな学習の仕方があり、実際の事例をご紹介頂けて、自分たちも何かしたいという気持ちになりました。
保護者だけでなく、学校の先生方にも是非参加して頂きたい内容だと感じました。
~中略~
子供にとっては、一日の大半を過ごす学校での過ごし方が、もっと前向きに意味を持った活動ができる場所であることが重要だと思うので、学校の先生方にも、もっとこのような活動内容を知ってもらえる場にして頂けたらいいと思います。


今回オンラインで開催していただいたおかげで、地方にいながらでも参加でき、大変ありがたかったです。
~中略~
この1年半で子供のできることが思いがけずぐんぐんふえており、今回お話を聞いたことで、過去に試して子供には使えないと思ったアプリも、今なら使えるアイテムになるかも、と感じました。
アプリの選択はどうしても親になるので、子供の特性と成長とニーズにあわせて、アプリの使い方提案が必要ですね。
~中略~
1度試してダメだと、ダメと思い込んでしまいがちですが、子供の成長や機器やアプリの進化や社会情勢に応じて、先トライはありだなぁと気付かされました。思い込みを外すきっかけになった今回のズームでのオンライン開催に感謝しております。ありがとうございました。


息子が書字に苦労していた事に気づかず、(略)少し前に読み書きテストをしていただき苦手がはっきりとわかりました。
不登校が長びくにつれ、意欲もどんどん下がり(略)、私自身は受験も進学も半ば諦めていて、学校にタブレット持ち込みを交渉中ですが、(略)使う機会もないかななんて思っていました。
今日のお話をお聞きして、「家で使ってみてこんな使い方が出来るから学校でも使わせてください」とお願いする事にはっと気づかされました。(略)本人が使ってみて便利だと気づく事、学校の学びが必要かどうかを気づく事が大事でした。一度一緒にタブレットでどんな使い方ができるかちゃんと見てみようと思います。
なくした意欲を取り戻すのはとても大変です。色んな学び方があって当たり前!の空気に早く日本もなって欲しかったです。不登校1人の為にはなかなか学校や教育委員会も動いてはくれませんが、コロナでオンライン授業が当たり前になってきたし、ギガスクール構想で端末が1人1台与えられればノート代わりのタブレットも違和感なく使い易くなるのかなと思います。誰もが得意な方法を選んで学べる自由さは必要だと今日は感じました。


といったご意見をいただきました。

みなさまからいただいた意見をもとに,今後のイベントを考えていきます。

イベントで得た知見をもとに,ご家庭でやってみてうまくいったこと,
またはうまくいかなかったこと,どちらについてもお知らせいただけると,
私たちにとっても勉強になります。

ご不明な点やご要望等ありましたらお知らせください。